きつねにっき

推しに引かれて善光寺

熊林弘高演出:シェイクスピア「お気に召すまま」を見てきた話

まあ仕事辞めましたよね! 今はとっても元気です。ニチアサも元気に視聴しています。 今は別の場所できちんと自分の本当にやりたいことと向き合っています。 本題です。 舞台公演「お気に召すまま」を見てきました。 www.asyoulikeit.jp シェイクスピアによ…

なっちまったもんは仕方がない

まさかTRUMP見た三日後に適応障害の診断を受けるとは。って話です。 自分の勤務している事務所は四つの部署が合わさった事業所で、四月に新卒として入った。 「隣の仕事もしてね」 と言われながら。 まあ身にはなるだろう、と思いつつやっていたらいつしか自…

一年たったのに

仮面ライダービルドについては正直まだ消化中です。 だって、あんな父殺しを派手にやられて、ファウスト的な部分も大幅にあって…。 (個人的には葛城巧が最終的にメフィスト的な立場になったのが面白いなと思いました) さらに、所謂「セカイ系」を地で行っ…

4. 戦兎と石動 / 葛城と石動

戦兎と石動。この二人は被創造物と創造者ともいえる状態にあります。個人的にはこの関係に非常な趣を感じてめちゃくちゃ好きなんですが、戦兎の前進が葛城であることを考えると、葛城ファウストと石動メフィストという図式がしっくりきます。 葛城の研究対象…

3. ファウストと『仮面ライダービルド』

3. ファウストと『仮面ライダービルド』 本稿では、上記にまとめたファウストをモチーフにした作品群を便宜上『ファウスト文学』と呼称することにします。 『仮面ライダービルド』がファウスト文学の影響を受けていることは、まず悪の組織の名前がファウスト…

ファウスト文学史の観点から見る仮面ライダービルド 1

1. はじめに 私はこの悪の組織「ファウスト」の名前の由来となった文学作品「ファウスト」に関してはちょっといろいろ思うところを持っているのでこの仮面ライダービルドを見始めたのですが、意外や意外、この物語は文学作品ファウストの流れを非常に色濃く…

ビルドのこと 先に書いておきたいこと

「仮面ライダービルド」について書こうと思った矢先、大杉漣さんの訃報に愕然としていたらビルドの方でもいろいろなことがありました。 今回は主にビルドが戦争を扱っていることに関し、その描写の軽重について韓国の視聴者から疑問の声が発せられました。ほ…

仮面ライダービルドの話

悪の組織の名前が「ファウスト」っていうから見て見たらとんでもなく面白かった仮面ライダービルド。さらに今まで考察してきたハイローの悪徳スカウトDOUBTの一人にして蘭丸の片腕平井を演じた武田航平が参戦したことにより事態は混沌を極めていた!という話…

林蘭丸というひとのこと おわりに

以上、DOUBTと蘭丸の異質性について論考してきました。結果、DOUBTも蘭丸も、HiGH&LOWにおける喧嘩によるコミュニケーションの埒外にいると同時に、HiGH&LOWの理念の外にいるということが示され、彼らの異質性はこれに基づくディスコミュニケーションに起因…

林蘭丸というひとのこと 4 平井と高野のこと

補論 平井と高野について そんなわけでとにかくしんどい蘭丸に付き従うのが平井と高野です。平井は悪徳スカウトをまとめ、高野は羅千地区を取り仕切っていたといいます[1]。何がどうなってこうなったのかはスピンオフ待ちではありますが、とにかく、二人羅千…

林蘭丸というひとのこと 3

今回は、DOUBT創始者である蘭丸の異質性について指摘したいと思います。 中村蒼は蘭丸の生い立ちを「貧困の中で性産業に従事する母親に虐待[1]された挙句、一家心中で生き残ってしまった」「金と力があれば家族を守れたのに、と思ってしまった」と述べていま…

林蘭丸というひとのこと 2 ダウトのこと

今回は、キャラクター解釈において本稿で準拠するキャラクター論について述べた上で、DOUBTという組織全体に漂う「異質性」について考察します。 1.1 キャラクター論の観点から ここではキャラクター論という観点から集団としてのDOUBTを分析します。そもそ…

林蘭丸というひとのこと 1 HiGH&LOWという物語のこと

今からゆっくり吐き出していくわけですが、人によっては「見てたらわかるやん!」を改めて文章にしていった感じになるかもしれないのでご寛恕いただけると幸いです。 また、当該作品内において描写される諸々の違法行為(喧嘩とかマハラジャボンネットとか)…

林蘭丸というひとのこと

はじめまして。 このブログを利用しようと決めたきっかけは、2月に『HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY』のDVDが発売されることです。 私はこの映画に登場する「林蘭丸」という登場人物をこじらせ、結果的に闇鍋めいた考察文を生成しました。 長い(一万字を…